大阪・豊中勤労者山岳会のブログです


by toyonaka-rouzan

栂海新道

栂海新道へ行ってきました。
TSUGAMI新道のMはドMのM!!!
というわけで大変しんどかったです。

メンバー:CL M野(B班)、 SL H鹿、(B班)、O田(C班)

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栂海新道とは北アルプス最北の朝日岳から日本海の親不知までを縦走する本格縦走路。コースタイムは一日8〜10時間ずつあります。高低差も下りだけで2400m。途中アップダウンも激しく体力派向きのコースです。

まず入山を蓮華温泉からにするか(景色が綺麗だがコースタイム8時間以上)、北又にするか(一番近くてコースタイム6時間弱だが1400m一気にアップ)でまず紛糾し、どこまで軽量化するか(ビールを置いてていくか持っていくか)、タクシーを使うか回送サービスを使うか、などいろいろいろいろ話し合い、居酒屋での綿密な打合せも2度行い、やっと計画が固まりました。

8/10(金)JR大阪アルビ前に今回も集合。山の日の3連休なので集合場所はザック持っている人ばかり。今回は自家用車+タクシーで目指します。

8/11(金、祝)新潟の親不知ICからすぐの親不知観光ホテル前の無料駐車場に到着。事前に糸魚川タクシーへ5:00に予約してはいたものの早く着いたので4:30に変更。ここからはタクシーで蓮華温泉へ。やっぱり寝不足でみんな爆睡です。(2時間と言われていたものの1時間半で到着、¥21000)。

到着後計画書を提出して6:20から歩行開始。登山しようとする人が全くおらず、なんだか不安になりつつも朝日岳方面へ出発。まず300m下ってから1700m登る、初日からちょっぴり鬼畜ルートです。素直に上がらせてほしい。

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登り途中はガスガス。吹上のコル手前で10m程度の雪渓を2つ渡るのですが、先行者が少なく踏み跡がほぼないためドキドキしながら進みます。

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このあたりから晴れ始め、景色を満喫。朝日岳ピークでは白馬岳周辺の雲がちょうど晴ればっちり見えました!

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坂の上の雲のテーマ曲が頭を流れます。360度の展望とは行きませんでしたが、いい一日の締めになりました。

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15:10朝日小屋に着くとすぐ幕営、乾杯。うまい。

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今日の晩御飯だけ軽量化も兼ねて小屋でいただきます、噂どおりとても美味しい!!!!!!

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まさか山でホタルイカや昆布締めが食べられるとは...その他富山産コシヒカリや山芋、富山おでんやデザートの「栂海新道」きんつば、茶そば、鳥からの甘酢がけなどなど、たくさんの種類が。おかずは全て手作りの美味しいごはんでした。美味しかった〜〜( ˶´⚰︎`˵ )ビールも冷蔵庫で冷やしてあります。20:00テントに戻り就寝。

8/12(土)天気予報が悪くご来光も期待できそうにないので、3:00起床はやめて5:00に起床するはずが雨音のせいかアラームが聞こえず寝坊して5:30起床。外は強めの雨。朝日小屋のテン場は排水が悪く、川があちこちにできております。まだ避けていたつもりでもテントの中に池が発生。雨弱くならないかな?と様子を見つつもこれ以上は遅くできない!と7:00歩行開始。スタートから強い雨。

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昨日との比較をご覧下さい。

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↑昨日

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↑今日

この時はまだ一日中雨で止むことがないことを知らなかったのであった...
この日は午後から晴れるとの予想に反してずっっっっと雨!!!!!ガスガスで周りも見えず、本当であれば北アルプス、劔まで見える縦走路だったそうなのですが全く視界のない、ひたすら泥、沼、沢となった登山道との戦いでした。

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※栂海新道全般において、土が粘土質で排水が悪くほとんどの登山道が沼または沢になっていました(下山後地元の方にお話をお伺いするとまだマシになったとのこと.......凄すぎる)。2日目の朝からずっと靴が浸水したまま15時間歩くはめに。゚(゚´Д`゚)゚。

個人的には途中で尻餅をついたためにほぼ新品のカッパ下の尻に穴があくという悲劇を乗り越え、延々と歩き15:45栂海山荘到着。

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栂海山荘は新道を切り開いたさわがに山岳会の方が作られた無人の山荘です。ただし避難小屋とは違って管理人さんへ要予約。銀マットや毛布などが準備されており、とても良く管理されています。周囲に水場はないので到着1時間前にあった北俣の水場で明日までの行動水をフルで補充しました。
有名だそうですがトイレも必見。空中トイレと水洗トイレがあります。空中トイレからは天気が良ければ日本海まで見えるそうで、曇りにつき堪能できず、大変無念でした。

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小屋前には10張ほど張れそうな芝生がいい感じテン場がありましたが、この日は天気も悪く小屋には少ししか泊まってらっしゃらなかったので念のため事前に予約しておいた通り小屋泊に変更(小屋は1人¥2000、テントは1張¥1000)。おかげで全身びしょ濡れだったのが少しだけ乾きました。朝日小屋で仕入れたビールとワインでで今日も乾杯です。今日の晩御飯は個食。

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さすがにここまで来られた屈強な方ばかり、就寝は早い。ほぼ最後の19:30就寝。

8/13(日)3:00起床、朝は個食。山荘入口の土間でごはんをとり、4:20歩行開始。日の出まで時間があるうえ、樹林帯かつ霧で真っ暗。栂海山荘からいきなりの激下り、暗くて歩きにくい。

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今日はコースタイム9時間超ということで気合を入れてスタートしましたがやっぱりガスガス、雨が降っていないだけマシです。足元は泥、沼。もはや耐久戦です。
今日は1600m下らないといけないのに、また激上り...白鳥山、白鳥小屋着。さすがに人がいるかと思いましたが誰もおらずちょっと寂しい。

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坂田峠。峠手前の金時坂が堪えました。これまで基本的に急勾配だったのですがここが一番な気がする!地図にも急だと書いてあるとおりです。膝がガクガク、峠についたらこうなります。

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これからまだ4時間、600m下るとは...トホホ
この頃には足は「リアルに棒」です。ヒーヒーともいう元気なく無言でワサワサ歩き続けるとやっと海が!!!!最後に少しだけ日が差し、水平線が美しく見えだしました。

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やっとテンション回復。ラスト下山口です!!!14:40親不知登山口着!やりました!!!!!行きに乗り捨てきた我が車もあります。ああ〜やった感動〜( ;∀;) と言っていたら土砂降りに。とりあえず海抜0mに行こう!と海に近づくも波が高くて近寄れない。本当は入りたかったけど攫われそうなので、波打ち際でばんざーい。お疲れ様でした。

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このあとは「栂海新道」という金つばがあることを知ったので買いに隣の青海駅前の長野屋さんへ(親不知観光ホテルも販売されてますが当日残り少なかったので直接お店へ)。このお菓子は栂海新道の山深さを抹茶で表しており......っていろいろ書いてましたが朝日小屋の晩御飯に出てきます。パッケージの文字は開拓者である小野博士直筆の文字だそうです。お菓子の名前にもなっているので地元の山岳会の愛で今もなお綺麗に維持されている道だと良く分かります。製造元の長野屋さんへ行かれたらお話を聞いてみるといいと思います。

温泉に入って生まれ変わったあとは現地で海鮮が食べたかったけどお盆真っ盛りでどこも空いておらず、SAで海鮮丼を食べて帰阪。24:00時着でした。遠かったなあ〜〜

※栂海新道についてのメモ
《個人的な感想なので行かれる方はご自身でよく調べてください》
道はとってもはっきりしておりほとんど見失わないが、ピークにしか道標はない。
草刈りなどとてもよく管理されていて敬服いたしました。ありがとうございました。
危険箇所はないと言われるが、常に急勾配の激上り&激下りなので例えば下るのが苦手な人なら常に危険かもと思う。
親不知からのトレランが多い。
数年前は親不知からのツアーが多かったとのこと。親不知からだと栂海山荘から朝日小屋までコースタイム10時間超なんですが.......?!

☆今回行った水場
北俣の水場→片道5分もかからないかも。枯れないらしい。土砂降りだったのでガバガバ出ていた。
シキ割の水場→坂田峠までにある。坂田峠までの激下りで心が折れたので近くの記憶があまりない。水量細いらしいが土砂降りだったのでガバガバ出ていた。

☆下山後の温泉温泉
親不知観光ホテルは15:00までかつ要予約につき、隣駅あたりにある「さざなみ温泉みずしま」で日帰り入浴(¥500)。

文章:M野


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by toyonaka-rouzan | 2017-08-14 23:31 | 縦走・泊まり山行