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大阪・豊中勤労者山岳会のブログです


by toyonaka-rouzan

低山なれど侮ることなかれ<赤坂山>

期間:2015年1月20日(火)晴れのち曇り
山域:赤坂山
メンバー:C班 細井

 ぽっかり予定があいた平日のこと、同行してくれる友達がいるはずがなく、単独行を決意。
 行先を思案する。要件はいろいろある

・電車で行けること~雪山の単独運転は怖い。
・無雪期に行ったことがあること
・日帰りできること

 樹氷の綺麗な高見山、三峰山、金剛山も候補に入れたが、人が多そう、道が簡単過ぎて面白くないなぁと思い、思いが定まらない。
 関西の山の本を2巡くらいして、赤坂山という結論に至る。
 初の単独雪山、しかも気象変化の激しいところなので、緊張しすぎ、悪夢にうなされ目が覚める。

 最寄りのマキノ駅で下車すると予想外に温かい。雪もかなり溶けている。案外楽にいけるかも?
低山なれど侮ることなかれ<赤坂山>_d0247927_21111964.jpg


 ぬか喜びだった。この広大なスキー場のどこからあがればいいのだ? ワカラナイ...

 数名登山者がいたが、安易についていっては痛い目に合うと分かっているので、あえて自己判断。 手前の尾根(写真右、白くなっているところ)に「休憩所」の標識があり、踏み跡もあったので、そこを登ることにする。

 休憩所は確かにあったが、その先に急斜面が立ちはだかり妙な感じ。
 周囲を確認すると尾根の先端のほうに色テープがある。そこからなら上がれそう。
 「こういう道、あるある」 ワカンを付け、快適に歩く。
 陽が差し、汗がぼたぼたと滴り落ちる。

 しかし、おかしくないか?
 
低山なれど侮ることなかれ<赤坂山>_d0247927_21165382.jpg

 たくさんの人が入っているはずの週末も過ぎ、しかも新たな雪は降っていないこのメジャーな山で、ご覧のとおり
 
 踏み跡が全くない

 慌てて地図を出して確認するも、自分がどこにいるのか全く分からない。ドキドキドキドキ・・・。
 それで次のように決めた。
・トレースはしっかり付いている。あと1時間前進してそれでも現在地不明なら、トレースを辿って降りよう
・山頂に行けなくてもよい。途中の東屋まで行けたら御の字としよう

 すると不思議と心が落ち着いた。

 さらに尾根を直登すること10分ほど。また色テープがあり、広い道に出た。道は尾根に向かって直角方向、つまり山腹をトラバースする形でついている。なんだこれ?
 よくよく見ると、案内標識がある。見ると「マキノ テニス場」とある。降りる方向だ。
 じゃあ逆に行けばいい? 戻って数歩あるいたところで、「いや、待てよ」。
 地図を見ても、トラバースするところなんて一つもない。何度も方向を確かめ、やっぱりそのまま尾根を直登することに。
 高度を上げると、山座同定に必要な目標物がいくつか見えてきて、現在地が徐々に推定できるようになってきた。
 そして遂に!本ルートに合流。 標識を見ると、なんとスキー場からわずか300mしか上がっていない。のに、1時間半経過―。流石の私も脱力。身も心も疲れました・・。
低山なれど侮ることなかれ<赤坂山>_d0247927_21284055.jpg

 この時点で、その日の予定を、「東屋でゆっくりランチする」に変更。

 東屋も相当の雪。
 30分ほどゆっくりランチして、1時に下山開始。
 リベンジを誓って、正規ルートを確認しながら下山。
 途中見える「寒風」がカッコイイ。次はあそこに絶対行くぞ。
低山なれど侮ることなかれ<赤坂山>_d0247927_2131449.jpg


 正規ルートはとても簡単な道で、あくせくするところなんて、ひとっつもなかった。
 あっという間にスキー場に到着。振り返ると、ほかの登山者が登って行ったところだった。
 地図を再確認してみると、な~んだ、そういうこと! 明らかにいろんな情報を見落としていたのだった。
 
 山を舐めてはいけない。
 とてもよい経験をした。
 
 

 
 
by toyonaka-rouzan | 2015-01-30 21:49 | 日帰り山行