大阪・豊中勤労者山岳会のブログです


by toyonaka-rouzan

雪の南アルプス 鋸岳へ

<日程> 2013年12月27~31日
<コース>
12/27 21:40大阪出発(車移動)
12/28 8:45戸台口駐車場発→11:20角兵衛沢出合→12:00角兵衛沢取り付き
      →16:40大岩下の岩小屋(テント幕営)
12/29 7:30テン場発→10:30角兵衛沢コル→11:45鋸岳登頂(第一高点)
      →13:20 第三高点→16:30大ギャップ→日没後ルンゼ上部(テント幕営)
12/30 10:00テン場発→10:57第二高点→11:30中ノ川乗越~熊の穴沢
      →16:25戸台川出合→16:40角兵衛沢出合→18:50戸台口駐車場着
      →入浴→宴会×2
12/31 高遠城跡見学→帰阪
<メンバー> CL安藤、上原、徳下、二宮、舛井、西山

1日目
戸台口駐車場を出発!
たくさん不安もあるけど、やっぱり皆さんと一緒に行ってみたい!心が躍るん♪ みんなも笑顔♪
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ギザギザした鋸岳の稜線を眺めながら、真っ白な戸台川沿いを行きます
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苦手な徒渉…しかも石の上はツルツル
こんな冷たい水!絶対はまりたないっ!ギャーギャー!
…色々掴ませてもらい、なんとか渡りきりました汗
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角兵衛沢出合から樹林帯の急な登り。全く締まりのない雪にズブズブ沈みます。
この大きな壁の下が本日の幕営地(小屋があるわけではありません)。
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「スコップってなんかかわいらしいアイテムやろ?」安藤さんの言葉にうなずきながら整地し、
落石を避けるため、ハングの内側のわずかな隙間に幕営。
夕食は、バター2箱分入りのペミカンで作ったカレーです。
胃もたれ必至と思いきや、玉ネギの甘味でおいしい!
岩壁から水を地道に移し取ってもらったので、水作りしなくて済みました。
風もなく静かな夜…熟睡です。

二日目
くっきりした中央アルプスからパワーをもらいます。核心の一日!
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この斜度! 朝イチから、角兵衛沢の登りは辛かった…
コルまであと少しなのに、一面に広がる浮き石でなかなか進めません。
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ここ本当に通っていくの!?? ひぃぃぃ~っ(;´Д`)死ぬ~ぅ!!!
前から後ろから…
「しっかり蹴り込んで!」「よし決まった!一回決めたらもう動かさへんの!」
「この辺ピッケル効くから!」「あかんもっと振りかぶって!」「効いてるか確かめる!」
アイゼンの前爪とピッケルを駆使し、3点確保で進むしかないところばかり…
やっと稜線へ出れました。
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もうちょっとで第一高点!
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着きました!鋸岳の山頂(第一高点)です。
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そして 一つ目の懸垂下降ポイント(小ギャップ:10m強)。
わわわ!フラフラする!案の定、おヘソが空を向いた状態で着地。
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降りてきた壁を背にすると、今度は登り返し。
鎖に体重を預けますが、それはそれは腕がプルプル震えました。
結構な斜度でした…が徳下さんはサクサク登ってます!さすがです!
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ナイフリッジを進むと、行く手を阻むように一抱え程ある大岩が。
「これ浮き石!」だそう… 鋸岳は浮き石だらけなのです…
次々と襲いかかってくる難所に浮き石、両サイドの高度感…もう心が折れそうになります

が!進むしかないやろ~っっ!気合いと集中力をMAXにします!!
大きな岩は思わず掴みたくなりますが、掴んでしまうと一緒に谷底行きだそうです。
安藤さんの教え通り、上から岩を押さえつけながら左脚をぐぐーっと伸ばし、回り込んで通過。

鋸岳名物「鹿窓」を横に見て(積雪期にはこの穴を潜らないようです)、第三高点!
なぜか、第一高点の次は二ではなく、三なのです。
雪山教室同期の強者 上原さん。まだまだ元気です。
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そしていよいよ大ギャップ!!私達は写真の右側の崖におりますよ。
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貧弱そうだけど、舛井さん曰く 大丈夫な木 が懸垂下降ポイント。
自己ビレイをとってもらって、合図を待ちます…
んっ??!!! ロープが届かへん!との衝撃ニュースっっっ!!
25mロープで十分っていう情報やったのに(°0°;) ←皆さんもご注意ください!

ここで絶壁越しに緊急首脳会議。
安藤さんが登り返してきた中間地点を支点に1回の下降にするにも、
そこまでクライムダウンするのもやっぱり危険とのことで、
ここは手間を惜しまず、日没覚悟で2回に分けて(10m+25m)懸垂下降することに。
本日はこれ以上は進まず、幕営することとなります。

前半は徳下さんに、後半は二宮さんから、
「これ終わったら宴会!」と励ましてもらい、ロープをセットしてもらい、
いざ!夕暮れの絶壁の外っっ!!
ふぬぬぬぬ~~!荷物重っ!高いーっ! 奥歯を食い縛り………… 底に着いた!
と思ったのに右側(上の写真では手前側)がだいぶん坂になっており身体が流されます。

やっと体勢を立て直し、今度は二宮さんを見守ります。
さすがの二宮さんもめちゃくちゃしんどそう。
共同装備のほか、たっぷりのお酒とおつまみを背負ってくれています。
「お酒~!じゃなくって二宮さん! もうちょっと~!!」
着地すると同時に、頭の上から徳下さんが「ラックっ!!」 もう全く気を緩められません

みんなでテントに潜り込むの!!
ルンゼの上を目指すも、急勾配に 大…これじゃ足りん!大大大苦戦~ もうズタボロです
安藤さんが雪を退かしテン場を作って待ってくれていました。
4人用テントをなんとか1張(ただし一つの角は雪面に乗っていない)。
テントに入れるだけで満足やわ~♪ と舛井さん。
ホントにそのとーり!
猪に向かい合った時(in六甲/言うまでもなく舛井さんの圧勝)の表情とこの笑顔!
このギャップにますます心が鷲掴みされます。

甲斐駒ヶ岳には足を伸ばさず、第二高点を踏んで翌日下山することになります。
ほんま長い一日やった…
今晩の夕食は、上原さん奥さん作のペミカンでシチューです。これまた絶品!
お酒もみんなの笑顔も嬉しくて、幸せな気持ちになります。
この後、密着…というよりだいぶん重なり合って就寝。温かくて落ち着きます。

三日目
朝焼けにうっとり~それも束の間
テン場までの急登は、実はそれ程長くはなく、うそやんっ(*o*) 一同衝撃を隠しきれません。
振り返って、今度はルンゼの反対側を下っていきます。もちろん浮き石たっぷり。
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そしてまた下った以上に登り返し…あれが第二高点や~!!
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360°大大大パノラマ!!!空も青い!!
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この夏白峰三山からこの辺りを眺め、いつか挑戦したいと憧れていました。
今度はこちらから北岳の雄姿をじっと目に焼き付けます。
みんなに支えてもらって、ようやくこの景色に出会えました!!!
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シリセード!ひゃっほ~ぃ!とはしゃぎつつも、浮き石が時々お尻に激突。
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熊の穴沢の長い下り。
雪の下の浮き石に足をとられては転倒… ふぬーっ!なんやねん浮き石~(*_*)
うぅぅ~ 焼肉食べたい…それに生ビールもほしぃ…
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樹林帯を通っていき、戸台川まで出てきます。
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この後、ヘッドランプを点け、真っ暗な川沿いを進んで徒渉をクリアし、
ようやく駐車場が見えてきたときは、うれしくって走り出さずにはいられませんでした。
もうすっかりヘトヘトやのに…
久しぶりのお風呂でスッキリした後、みなさんに焼肉屋さんへ連れて行ってもらいました!
焼肉とビール、そして達成感で、もう気分は最高です。
場所をかえてもう一度祝杯を挙げ、大晦日に高遠城跡を見学してから帰路につきます。
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最後にCLの安藤さん!
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休憩のたび、どうやってコイツをいじってやろぅ~っていう視線に、私は悪寒を走らせていました。
浮き石まみれ、難所の連続、そして安藤さんの眼光…
全く気を緩められない鋸岳。おそるべし…
山行中たるもの、休憩中も緊張感を途切らせたらあかんねん!
きっと安藤さんの愛だったのだと信じることにしたいと思います…
お世話になりました!

皆さんの手厚いサポートにより何とか踏破できました!
感謝と達成感でいっぱいです!!
本当にありがとうございました!!!やっぱり雪山は最高だぁぁぁっ!!!

報告: ニシヤマ
by toyonaka-rouzan | 2014-01-24 23:11 | クライミング・雪山